群馬県立高校いじめ自殺:調査委員会の人選に疑問が出る

 群馬県立勢多農林高校(前橋市)2年だった女子生徒が2019年2月にいじめを訴えるメモを残して自殺した問題があった。

群馬県立高校いじめ自殺、学校が調査結果まとめる
 群馬県立勢多農林高校(前橋市)2年だった女子生徒が2019年2月にいじめを訴えるようなメモを残して自殺した問題で、学校は3月31日に調査結果を発表した。  生徒の自殺の約2週間前に、「3年生を送る会」の準備での打ち合わせで、...

 この問題で、群馬県教育委員会が有識者らに委嘱した県いじめ問題等対策委員会の人選について、遺族側が不満を示して交代を求めたことがわかった。

 委員は5人で設置されている。遺族は横田正夫委員(日本大学教授・臨床心理士)について、交代を求めていた。同氏は2010年に発生した群馬県桐生市立小学校での女子児童いじめ自殺事件での第三者委員会審議にも関与していた。桐生市の案件では両親からの聴き取りをせずに「家庭環境にも原因があった」と結論づけたことで反発を受けたことから、勢多農林高校の事件でも公正な審議ができないのではないかと疑問が出た。

 横田委員は委員は続けるものの、勢多農林高校の自殺案件の審議には加わらないとする「辞退」の意向を示し、文面で辞退届を提出した。群馬県教委は、横田委員と同じ専門の臨床心理などの分野から有識者の人選を進めるとしている。

 また遺族側は、ほかの委員についても、群馬県や他県の委員を長年務めて報酬を得てきたことから、公正な審議ができないのではないかと疑問視しているという。

 遺族側から中立性や公正性に疑問を持たれる人選では好ましくない。中立性や公正性に配慮した調査を行える態勢を補償していく必要がある。

(参考)
◎前橋・高2死亡 父親が交代求めた委員 いじめ対策委 審議は辞退(東京新聞 2019/6/28)