「教師から嘘の自白強要され転校に追い込まれた」元生徒が提訴:熊本市

 「熊本市立中学校1年だった2016年、身に覚えのないことで教師から濡れ衣を着せられて、教師3人から執拗に追及されて嘘の自白を迫られるなどして精神的苦痛を受けた」として、当時同校に通っていた男子生徒が熊本市を相手取り146万4000円の損害賠償を求めて熊本地裁に提訴していたことがわかった。

 報道によると、事件の経過は以下のようになっている。

 当時1年だった生徒は2016年3月、「2015年秋に、同学年の女子生徒の胸を触った」と決めつけられ、担任教諭ら3人から呼び出され、胸を触ったと認めるように迫られた。

 生徒は否定したが、教師らは「女子生徒の親がお前を刺しに来るかもしれない」などと脅すなどし、約80分にわたって自白を迫った。

 生徒は教師から脅された恐怖感で嘘の自白をさせられたが、帰宅後に両親に無実を訴え、過呼吸で倒れて救急搬送された。生徒はこの事件を機に学校に通えなくなり、別の中学校への転校を余儀なくされたと訴えた。

 生徒は2019年3月12日付で提訴し、同年6月18日に第1回口頭弁論がおこなわれた。熊本市は請求棄却を求めて争う姿勢を示した。

 生徒側が訴えている内容は、深刻な人権侵害だといえる。「生徒指導」と称しておこなうようなことではない。