いじめで骨折や心因性視力障害発症、学校側はいじめ放置:大阪・吹田

 大阪府吹田市立小学校に通う現在5年の女子児童が約1年半にわたっていじめを受け、足を骨折するなどの大けがを負っていたことがわかった。

いじめの概要

 報道によると、いじめの内容について、以下のようなことが指摘された。

 児童が1年だった2015年秋頃、同級生の男子児童5人から家族の悪口を言われる・ボールをぶつけられる・傘やホウキで叩かれる・階段で後ろから押される・持ち物を壊される・ランドセルにカエルの死骸を入れられるなどのいじめを繰り返し受けるようになった。加害児童は被害児童に対して、いじめ被害を訴えると被害児童のきょうだいに危害を加えるといった脅しもかけていたという。一部の児童は、被害児童の自宅に押し入って児童を追い回すなどの行為もおこなったとされる。

 児童は2年に進級した2016年春、学校が実施したいじめアンケートでいじめ被害を訴えた。しかし当時の担任教諭は取り合わず、指導やほかの教員との情報共有などはしなかったとされる。それどころか、席替えの際に被害児童の座席を加害児童のそばに配置するなどの不適切行為もあった。

 児童はいじめにより、2016年3月に足を骨折するケガを負い、また2017年頃には心理的ストレスが原因での視力障害とPTSDを発症した。

 視力障害を発症したのちの2017年に学校側に被害を訴えたものの、当時の校長も対応せず、児童は不登校になった。

 また児童の保護者は同時期、吹田市教育委員会に調査を求めた。しかし教育委員会の担当者は「子どもの記憶が薄れている」などとして取り合わなかったとされる。

学校・市教委の対応は疑問

 いじめアンケートで被害を訴えているにもかかわらず、担任教諭が軽く流して放置したことは、重大な問題である。さらに校長屋教育委員会担当者も調査を実質拒否するような態度が、不適切行為に輪をかけている。

 これでは、学校や教育委員会が事実上いじめに加勢したようなことになってしまう。いじめについては、ささいな兆候や訴えでもしっかりと注視し、個別の状況に応じて適切な対応をしていかなければならない。