「担任教諭の発言で適応障害」元生徒と学校側で和解成立:長崎の私立高校

 長崎市の私立純心女子高校に通っていた発達障害を持つ女子生徒が在学中、担任だった女性教諭から障害者差別的とも受け取れる暴言を受けて適応障害を発症し退学を余儀なくされたとして、教諭(のち依願退職)と学校側を相手取り損害賠償を求めていた訴訟は、6月6日に長崎地裁で和解が成立した。

 教諭と学校側が和解金50万円を支払い、学校側は生徒指導や発達障害に関する研修を実施するなどとしている。

経過

 女子生徒は2017年度に入学した。しかし1年生だった2017年秋から2018年学年末にかけ、担任だった女性教諭(50代)は「障害者が来る学校ではない」「ほかの学校に行った方がいい」「こんな問題も解けないなんて人間じゃない」「他の学校に行った方がいい」などと発言したとされる。

 生徒は適応障害を発症し、自主退学した。

 生徒側が被害を訴えて学校側が調査をおこなったところ、教諭は発言について、学校生活について生徒と話し合う中で「周囲のサポートを遮断するから学校生活も障害も改善されない」「あなたに合った学校を考えたらどうか」などとする趣旨を発言したことは認めたとされる。障害者差別的な意図や侮辱的な意図は全くなかったが、生徒に十分寄り添えていなかったかもしれないと話したという。

 障害を持った生徒への対応という意味だけではなく、一人一人の生徒に寄り添った対応が問われていることになる。生徒への適切な対応について、研究し認識を深めていくことが重要になってくる。