埼玉県川口市中3女子生徒自殺:いじめあったと認定する報告書が出ていた

 埼玉県川口市立中学校3年だった女子生徒が2017年5月に自殺した事件で、川口市の第三者委員会が「生徒へのいじめと認定できる行為があった」とする報告書をまとめていたことが、2019年5月までにわかった。

 報告書は2018年1月にまとめられたものの、市教委は「遺族の意向」として非公表にしていた。

事件の経過

 生徒は2017年5月、川口市内の交差点の歩道橋から道路に飛び降りて死亡した。事件直前には「部活にいく」として家を出ていたという。生徒のカバンからは、この生徒が人間関係に悩んでいたことを示唆するメモが見つかった。

 第三者委員会では、生徒が所属していた吹奏楽部で、生徒が1年だった頃からほかの部員との人間関係のトラブルがあったと指摘した。

 ほかの部員から「あいつ殺す」と暴言を受けたことや、LINEで「お前、バカだから」「マジウザい」などといわれるなどの行為があり、それらがいじめと認定された。

 生徒は当時、部活動内でのことについて顧問教師に相談したことがあったという。しかし学校側は、自殺事件を捜査していた警察に対して「いじめはなかった。心当たりはない」と話していたとされる。

 一部マスコミ報道では「6件をいじめと認定した」としている一方で、別の報道によると「川口市教委は『遺族の意向』として、どの行為がいじめに該当するかは公表できない」としているという。

学校・市教委側の対応は疑問

 川口市では近年、市立学校での重大ないじめ案件と学校・市教委側の不適切対応が続発している。今回の事件についても、学校・市教委の対応には疑問を感じるところが多い。 

 いじめをうかがわせるような相談を受けていながら、自殺事件発生後に「いじめはない」と証言したことは、それだけでもおかしいのではないか。