東京都、特別支援学校の重複障害児を過小報告:教員配置も減らす

 特別支援学校に在籍する重複障害児について、東京都が違法に少なく算定していると指摘された。2019年5月21日の参議院文教科学委員会で、山下芳生参議院議員(日本共産党)が指摘した。

 山下氏の独自調査によると、特別支援学校の小中学部の教員配置基準は、障害が単一の場合は1学級6人、重複障害の場合は1学級3人として計算する。

 重複省議を持つ児童の数は増加傾向にあると指摘されている。しかし東京都では重複障害児の数を意図的に少なく文科省に報告し、重複学級を減らし、教員配置を減らしていると指摘している。

 その上で、東京都ではより障害が重い子どもが転校してくると、今まで重複障害としていた子どもに認定を外すこともおこなわれていると指摘した。

 文部科学省側は「東京都に確認している」とした上で、柴山昌彦文科相は「指摘されたような事例があるとすれば問題」と言及した。

 山下氏の指摘が事実だとすれば、とんでもない問題である。東京都でこのようなことがおこなわれているのならば、教員配置を基準以下に減らし、子どもの学びの場・発達の場の条件を悪化させていることになる。事実関係をより詳細に明らかにした上で、不適切な状況が確認された場合は是正措置をとる必要がある。