大阪府「チャレンジテスト」での国会質問

 2019年5月15日の衆議院文部科学委員会で、大阪府の「チャレンジテスト」の問題が取り上げられた。

 村上史好衆議院議員(立憲民主党)が質問をおこなった。

質問の内容

 村上議員は、大阪府で実施している「チャレンジテスト」について、以下の問題点を指摘した。

  • 1・2年生のテストでは、学校が責任を持っておこなった評価が、チャレンジテストの1回の点数が悪ければ評価が下がってしまう。1回のテストで個人の評価が決まってしまう。
  • 3年生では、学校でつける内申点の平均点を付ける、学校間の競争・ランクを付けるテストとなっている。高校入試を控える生徒は、一生懸命頑張ってきたのに、学校平均が低いので評価も下げられることになり不公平。
  • テストの対象になっていない実技教科に関しても、5教科での内申点平均に連動して、評価が自動的に決定される。低い学校の生徒は低い点数しか取れない。実技教科が得意な生徒もいるのに、不公平感が生まれている。

 文部科学省担当者は、「調査書の点数を従来の相対評価から絶対評価に変更したことで、評価の信頼度を高める取り組みとして実施している」「評定は各学校の判断。チャレンジテストは評定が正確かどうかを見るもの」「3年生の評定範囲については、個人の評定を左右するものではない」「実技教科については、過去の実際の評定状況を踏まえ、ほぼ連動していて信頼性が確認される」と、大阪府教育委員会の見解をベースにした答弁をおこなった。

 柴山昌彦文科相は「調査書の取り扱いについては、実施者である教育委員会が適切に判断する」とした。

 また村上議員は、大阪市教委が「チャレンジテスト」を教職員の人事評価に使おうとしていることについても触れた。以前に大阪市が全国学力テストで人事評価をしようとしたことに当時の林芳正文科相が否定的な見解を表明したことにも触れながら、大阪市は学力テストの趣旨を逸脱している・おかしなことをしていると指摘した。

 柴山文科相は「教職員評価については、任命権者がその責任において評価する。学力面に着目した学習指導での評価は、一般的にいえばありえる。評価方法については、大阪市教委で検討中と承知している。教育委員会で引き続き検討し判断されるべきもの」という見解にとどまった。

私見

 「チャレンジテスト」の問題、改めてひどい話である。

 テストの点数至上主義、高校入試の実質的な長期化に加えて、学校格差・地域格差も生み出すことになる、とんでもなくひどい制度となっている。「大阪府全体での相対評価」とも評されることがあるが、そういった見解も大げさではなく、当たっている面がある。