市立尼崎高校バレーボール部暴行事件:被害生徒は暴行で意識失っていた

 兵庫県尼崎市教育委員会は5月15日、市立尼崎高校バレーボール部での「体罰」事件で、3年生の男子部員がコーチの男性臨時講師(28)から数十回平手打ちを受け、20分~30分意識を失っていたことを公表した。

 事件は4月29日に起きた。他校との練習試合中にコーチが部員に暴行を加えた。尼崎市教育委員会は5月9日に事案を公表したが、その際には「部員にケガはなかった」としていた。

バレーボール部コーチが部員平手打ち:兵庫県尼崎市立尼崎高校
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 市教委は、監督の教諭への聴き取りで「生徒は大丈夫そうな様子だった」と答えたことなどを元に、事実関係を公表していた。

 しかし公表より前に「生徒がケガをした。診断書がある」とする匿名での連絡があったとされる。生徒は脳しんとうや鼓膜損傷などを発症していた。

 意識を失うほどの暴行を加えておきながら、またそれを目撃しておきながら、「大丈夫」ということはないだろう。加害者の暴行はろくでもないことであることはいうまでもないが、同時に居合わせた監督やその他の指導者も事件隠蔽に関与したと見なさざるをえない。

 同校のバレーボール部は全国大会の「強豪校」クラスだとされる。しかしこういう異常な「指導」がまかり通るのは許されることではない。