維新市政で天王寺動物園「改革」?:大阪市

 大阪市の元市長と前市長が、大阪市が運営する天王寺動物園について、それぞれツイッターで発言した様子。

 好き放題いっているように感じる。

 この人たち歴代の維新市政の中では、動物園は単なる「集客施設」「レジャー施設」「利益を生み出すための施設」なのか。また税金を投入する施設は「悪」なのか。

 天王寺動物園は、博物館法に基づく博物館相当施設の指定を受けている。また都市公園法および大阪市公園条例で規定された公園施設でもある。社会教育施設でもあり、学術や文化を担う一環ということにもなる。

 天王寺動物園では、2016年10月に策定した「天王寺動物園101計画」により、社会教育機能の強化方針を掲げて取り組みをおこなっている。

 現場職員の奮闘は、市政のあり方とは別の観点から、前向きな評価がされるべきものである。

維新市政で動物園予算削減

 その一方で大阪市では維新市政により、天王寺動物園の予算が減らされている。そのため天王寺動物園では「今飼育している動物が死んでも新しい動物を補充できない」「譲渡できる動物は譲渡を模索する」という状況になっている。

 天王寺動物園の目玉動物だったアジアゾウは、寿命で死んでから新しいゾウがくるめどがたたず、ゾウ舎は空のままとなっている。また同じく目玉動物でもあるコアラについても「飼育費用がかかる」として飼育断念の方向で検討し、現在飼育している1頭を最後にするとも報じられている。

 入園者へもしわ寄せが出ている。大阪市外在住の小学生からは入園料を徴収するようになったことも問題になった。

 維新は、動物園が社会教育施設や博物館相当施設だという観点を置き去りにして、橋下・吉村の2代の維新市政で「レジャー施設」「集客施設」一辺倒のような扱いを繰り返してきた。2019年4月に就任した松井一郎市長については、5月の連休明け以降に本格的に市政が動き出すとみられるが、橋下・吉村の維新市政の路線を継承することは目に見えている。

「レジャー施設」一辺倒の扱いをする維新

 動物園はレジャーの側面も否定できないものの、それは社会教育や学術の機能、そして公園としての機能がしっかりと位置づけられていてこそのものである。

 維新は学術や文化の役割を軽視し、また公園の役割も軽視し、金儲けの場だと矮小化しているようにも見える。その結果が、「改革」と見せかけながら、実際は予算を減らして飼育動物を減らしているような形になってしまっている。

 それでは教育機能や学術・文化の発展の場としてのあり方、そして都市のあり方などとしては、問題なのではないか。