広島市立中学校いじめ自殺:関係教職員に処分

 広島市立五日市観音中学校(広島市佐伯区)3年の女子生徒が2017年にいじめを苦にして校舎から飛び降り自殺した事件で、広島市教育委員会は4月26日、いじめへの対応が不十分だったとして、当時の教頭2人を訓告・担任教諭2人を厳重注意処分とした。

 いじめは小学校時代から続き、生徒が中学校に入学した2015年度以降も継続していた。生徒側がいじめ被害を繰り返し学校に訴えていたにもかかわらず、学校側は被害者への聴き取りなどを十分おこなわなかったとしている。

 生徒は2017年7月、いじめを訴えるメモを残して自殺した。生徒の死後に設置された第三者委員会では、この生徒が「死ね」などと暴言を受けていたことや傘で殴られていたことなど、いじめを受けていたことが認定された。

 生徒が1~2年だった2015年度・16年度の女性教頭(54)と生徒が3年だった2017年度の男性教頭(55)が訓告となった。2人とも2019年時点では教頭から降格して教諭になっているという。また、事件後に依願退職した当時の校長については、退職のため処分できない一方で、「戒告処分に相当すると判断した」として当該者に通知をおこなった。

 いじめへの対応の遅れが重大な状況を招いたことになる。いじめの被害訴えがあった場合、いじめの兆候に気づいた場合は、速やかに適切な対応が取れるような体制づくりが必要になってくる。