人種差別いじめと学校ぐるみのいじめ隠蔽が告発される:埼玉・川口市立小学校

 「ハーバービジネスオンライン」2019年4月12日に『川口市の小学校、学校ぐるみで“クルド人少女のイジメ事件”隠し』が掲載された。

川口市の小学校、学校ぐるみで“クルド人少女のイジメ事件”隠し | ハーバービジネスオンライン
3月22日、埼玉県川口市にある芝中央小学校でも卒業式が行われた。足取りは重く、それでも一歩、一歩、学校へ向かう少女の心境はいったい、いかほどであったであろうか。少女はトルコ国籍クルド人である。両親と…

 埼玉県川口市立芝中央小学校を2019年3月に卒業した女子児童が学校でいじめを受け、校長や教職員も加害者をかばいいじめを隠していたというとんでもない内容が告発されている。

いじめの経過

 記事によると、概略で以下のような内容が記されている。

 被害児童はトルコ国籍クルド人で、幼少時に家族で来日し、難民申請中だという。

 以前の校長は、いじめやトラブルなどがあっても児童の立場に立って対応してきた。しかし2018年度、この児童が6年に進級した年に新しい校長が赴任してから、校長以下学校の雰囲気が変わったとされる。

 2018年5月には数人の児童がこの児童をトイレの個室に閉じ込め、外からドアを蹴飛ばしたり罵声を浴びせるなどのいじめ事件が発生した。しかし担任はこの事件の事実関係をゆがめ「1人しかやっていない」と発言したとされる。

 さらに2019年1月には、同級生の男子児童から体育のサッカーの授業中に突き飛ばされてケガをした上、教室に戻ってからも別の男子児童から、座っていた椅子を後ろに引っぱられて引きずり倒されたうえ、何度も蹴りつけられるなどした。同級生は加害児童を止めるどころか傍観するだけで、中には「お前の足が腐るから(蹴るの)やめろよー」と暴言を吐く者もいたという。

 教頭は、この問題で学校を訪問した児童や家族・親族に対して「心が弱いから……」と言い放ったという。この事件を機に、児童は不登校になった。

 児童は保護者・支援者らとともに2019年3月の卒業式に参加したものの、一人の男子児童がこの児童に対して容姿と服装をからかうような暴言を放った。校長に事情を説明しても、校長は暴言を吐いた児童をかばい、また加害児童とその母親は逆上し「卒業式を台無しにされた」と居直った。

 学校側はこの事件について、「児童の勘違い」とする報告を川口市教育委員会にあげていた。被害児童と一緒にその場にいた日本語指導担当の教師は、男子児童の暴言について「ぼそぼそ言っていて聞こえなかった」としたという。

 しかし支援者が小型カメラで撮影していて、男子児童は誰にでも聞こえるような大声で暴言・差別発言をしたことが確認された。また支援者によると、「この男子児童が大声で発言したのを聞いた」という同級生の証言を得た。

ありえないほどひどい学校側の対応

 記事で記されている訴え通りだと、この事件は学校ぐるみの悪質ないじめ事件であり、人権侵害である。学校側の対応として、加害児童を徹底的にかばい被害者を泣き寝入りさせようなど、とんでもないことである。校長・教頭以下、関係した教職員には厳しい対応がされるべきものである。

 また人種差別・民族差別にもあたるという意味でも、許しがたいことである。

 さらに川口市ではここ数年の間で、市立中学校で悪質ないじめ事件といじめ隠蔽が相次いで新聞報道されたことも記憶に新しい。いじめ体質を改善するどころか、また悪質ないじめ事件といじめ隠蔽が発覚したのかと憤りを感じる。