松井新市長「学テでボーナス返上」の前市長方針否定「知事(前市長)のを下げたら」:大阪市

 大阪維新の会が大阪府知事と大阪市長を入れ替えて立候補する異例の大阪ダブル選挙で当選した松井一郎・大阪市長は4月10日、大阪市の全国学力テストについて吉村洋文・前大阪市長(現大阪府知事)が打ち出していた「政令市で順位最下位を脱出しなければボーナス返上」の方針を踏襲しない考えを示した。

 「だめやったら(市長時代にそこまでやってきた)知事のボーナスを下げたらいい」「僕はこれから(学力向上策に取り組む)」などと述べたという。

 そもそも論として、全国学力テストの平均点や順位を「学力のすべて」として一面的な物差しにして計測するという発想自体が間違っている。その一方で、全国学力テストのシステム自体、学校間・地域間の点数競争に駆り立てられるものとなっている側面もある。

 松井・吉村両氏のボーナスがどうなろうが別にかまわないとしても、そういった方針によって一面的な学力競争に追い立てられることで、点数を上げるためだけにあらゆるプレッシャーや圧力が生じて現場にゆがみが出てくることが危惧される。

 また人物が入れ替わったというだけで、大阪市・大阪府とも維新としておかしな教育施策を引き続き進めていくことは容易に予想できる。学力テストの問題だけでなく教育の各分野・各課題にわたって、混乱と困難が続く・さらに深まるという状況が想定される。草の根からの取り組みを進めて、対抗していく取り組みを地道に進めていく必要がある。

(参考)
◎松井大阪市長 ボーナス返上「吉村知事のを下げたら」 学力テスト“最下位”なら (毎日新聞 2019/4/10)