大阪維新「教育予算8倍」は嘘

 大阪維新の会が大阪府知事選挙・大阪市長選挙や統一地方選挙に際して「大阪維新が大阪市の教育予算を8倍にした」というデマを流して、宣伝の際の配布物などに使っている。

 「大阪市教育予算○倍」は少なくとも2014~15年時点で「教育予算5倍」として宣伝されていた。その後年を追うごとに6倍になり7倍になり、そして2019年時点では8倍だと宣伝している。

 しかしそれは、悪質な数字のごまかしだと指摘されている。ネット上でもファクトチェックがおこなわれ、また『日刊ゲンダイ』2019年3月30日付や『しんぶん赤旗』2019年4月2日付も具体的な根拠をあげて「維新の宣伝は不適切」だと指摘している。

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 維新の「教育費8倍」のからくりは、維新市政での市長が重点事業と位置づけている事業だけを恣意的に抜き出して積み上げたもの。このことは、少なくとも2015年から指摘され続けているが、維新はこのような数字のごまかしを続けている。

 「しんぶん赤旗」の取材に対して大阪市の担当者が答えたところによると「予算が8倍になった事実はない」「こども・教育分野の予算でも、事業によっては減っているものもある」と認めているという。

 確かに大阪市では、学校図書館に関係する予算が減らされたことが問題になったばかりである。

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 維新ビラでの「大阪市の教育予算」のグラフはよくみると、維新以前の市政だった2011年度には「ほぼゼロ」というありえない代物になっている。さらにグラフでは右肩上がりに見せかけているが、よくみると単位は「‰」(パーミル)。千分率であり、日常的な統計ではほぼ使われることのない単位を持ち出している。鉄道の勾配など限られた分野で使われる単位である。

 「一般会計に占める比率」として右肩上がりのグラフを描き、目盛りに「30」と書いているが、実際の単位は‰。30%アップと誤認させようとしている悪質なものだといえる。

 大阪維新の会は、教育・子どもに関係する分野でも、他の分野でも、通常の行政ではありえないほどの斜め上の行為ばかりしてきた異質で悪質な集団である。維新が進めてきた政策の中身も異常だが、それ以前にデマで住民を欺こうなど、人間としての良識を疑う。