静岡市立小学校いじめ事件:被害児童が提訴

 静岡市立小学校で2017年、当時5年だった男子児童がいじめを受けて適応障害を発症した問題で、被害児童が3月18日、いじめの中心となっていた同級生7人とその保護者、担任教諭、校長、静岡市を相手取り、慰謝料など約550万円の損害賠償を求める訴訟を静岡地裁に提訴した。

 この事件では、複数の同級生から「名前に『菌』を付けて呼ばれる」「ズボンを脱がされる」「腹を殴られるなどの暴行を受ける」などのいじめがあったとされる。クラスの29人中27人がこの児童へのいじめに関与していたとも指摘された。

 さらに担任の女性教諭(50代)は、いじめを度々目撃しながら黙認していたとも指摘されている。教諭はこの児童を大声で叱責したり、いじめを受けて泣いていた児童をあざ笑うなどして、「いじめてもいい」という雰囲気を作ったとも指摘された。

 児童はいじめを苦にして自殺を考えるようになったとも指摘されている。児童は不登校になり、味覚異常などの症状が出て適応障害と診断された。

 いじめの内容も重大である。しかも、教師がいじめを知りながら黙認していた、それどころかあざ笑う対応を取ったことで「いじめてもよい」という雰囲気を作り出したのならば、深刻な問題であり、許されないことである。

 田辺信宏静岡市長は「現在、訴状が届いていないため具体的なコメントができないが、訴訟には丁寧に対応したい」とするコメントを発表したという。市としてもいじめを否定して争うのではなく、被害児童の立場で対応することが望まれる。