中学校給食推進求める質疑:大阪府議会

 大阪府議会教育常任委員会で3月13日、中学校給食の推進についての質疑がおこなわれた。

 大阪府内での中学校給食の実態について「給食実施率は93%だが、選択制の場合もあり、実際に喫食している率とは差がある。4割の中学生が給食を食べられてない。中には貧困であるがゆえに食べられていない子どもがいる。弁当などを買えずに水を飲んで過ごしている中学生がいる」と指摘された。

 松井一郎知事は、「弁当を持参したりコンビニで昼食を購入する生徒がいることは把握している。その中で貧困世帯の生徒がどのくらいの割合でいるかはわからないが、給食を食べていない生徒がいることは承知している」と答弁した。

 質疑では、子どもの貧困対策のためにも中学校給食喫食率を100%に上げ、府としても各市町村への中学校全員給食移行への費用補助などをおこなうよう要望があった。

 松井知事は「府としても中学校給食全員喫食が望ましいと考えるが、具体的な手法は各市町村の判断によるもので、市町村の役割になる。府としては実施できる環境や食の大切さを伝えてきた」という答弁にとどまった。

できるだけ早期に具体策策定を

 もちろん具体的な実施については市町村の判断によるものではある。しかし中学校給食については、導入にかかる初期費用が市町村の負担になり、選択制やデリバリー給食などで導入される事例もあった。全員喫食制に移行するにはそれなりの経費がかかることもまた事実である。

 大阪府としても、市町村への財政補助などより踏み込んで中学校給食の実施環境を整えていくことが重要になってくるのではないかといえる。