「かけ算の順序」「習っていない漢字は書かない」…一部の小学校での「窮屈な指導」

 朝日新聞web版2019年3月11日付に『ジュース47ダースは何本か 47×12は不正解の怪』が掲載されている。

 一部の小学校で「窮屈な指導」がおこなわれ、教えられた正解マニュアル通りの解き方をしないとたとえ答えそのものは正しくても×をつけられるということを紹介している。

 この問題は、以前からネットなどで指摘され、疑問が呈されてきた。

 朝日新聞の記事では、「方程式は中学校1年以降学習することになっていることで、中学受験では方程式を使わせず鶴亀算での複雑な計算をおこなわせる」「習っていない漢字は書かせない」「かけ算の順序問題」といった事例を挙げている。

 かけ算の順序問題については、「かける数」「かけられる数」は、かけ算の概念をわかりやすく教える目的として、導入段階の説明としてはよいのだろう。しかしいつしかそれがマニュアル化されて絶対視され、機械的に×を付けることで、交換法則とも矛盾が出てしまう状態にもなっている。

 記事では触れられていない内容でも、ネット上などでよく指摘される事例では、漢字の書き順や字形(止め・はね・払い)などについては一定の許容があるのに、教科書通りでないと×を付けるなども。

 さらに、習っていない内容に触れると否定する教師が一部にいるというのは、漢字だけではなく教育内容全般にも。

 「おかしな指導」があれば、児童の意欲・知識欲もそぎかねない。マニュアル化された画一的指導ではなく、柔軟な対応を望みたい。

 またその一方で、「おかしな指導」が横行している背景には、教職員が多忙過ぎて教材研究などの準備が十分に取れず、マニュアル頼みになっているところもあるのではないかとも感じる。その点についても検討していく必要がある。