熊本県阿蘇市立中学校いじめ:審議会「いじめで不登校」認めず

 熊本県阿蘇市立中学校で2016年、当時2年の男子生徒がいじめを受けて不登校になった事案で、市のいじめ防止対策審議会は3月7日、いじめと指摘された行為の一部を認める一方で、いじめと不登校との因果関係を認めない報告をおこなった。

事件の経過

 男子生徒は複数の同級生から、校内のトイレや部活動中の遠征のバスの車中などで性的な嫌がらせ行為を繰り返し受け、2017年1月から不登校になったとしている。

 第三者委員会では、3人の生徒が被害生徒をトイレに連れ込んで加害行為をおこなったことの1件について「いじめにあたる」と認定したものの、その他の行為については認めなかった。

 また、被害生徒が「精神疾患を発症して卒業まで不登校になった」と訴えていることについては「いじめと不登校との因果関係は確認できない」とした。被害生徒は中学校卒業後高校に進学できず、入院治療を余儀なくされているという。

 被害生徒の保護者は調査結果に納得していないとされる。審議会の中立性についても疑問だとも指摘した。

 いじめの内容も悪質だし、しかもそれによって重大な状態に陥らされているのに、いじめを認めない・不登校との因果関係も認めないという調査結果は、どういうことなのかと疑問に感じる。

(参考)
◎阿蘇市の中学でいじめ 3年前発生 審議会は1件のみ認定 [熊本県](西日本新聞 2019/3/8)