愛知県豊田市立小学校熱中症死亡事故:検証報告書まとめる

 愛知県豊田市立梅坪小学校で2018年7月、校外学習に参加した小学校1年の男子児童が熱中症で死亡した事故で、市教委が設置した第三者委員会が3月5日に事故の検証報告書をまとめた。

愛知県豊田市立小学校熱中症死亡事故
愛知県豊田市立梅坪小学校で2018年7月、校外学習から学校に戻ってきた1年男子児童が校内で意識不明になり、直後に熱中症で死亡した事故。学校での熱中症事故や教室でのエアコン設置に関する問題がクローズアップされた。事故概要同校では2018年7月

 報告書では、事故当時の2018年7月17日午前の気温が32度を越え、「暑さ指数」では「危険」「運動は原則中止」だったことをあげ、教職員に熱中症への知識不足があった・学校側もマニュアルを整備していなかったことで中止の判断ができなかったと指摘した。死亡した児童は暑さに弱い体質だった可能性も指摘した。

 豊田市教委は報告書を受け、市内の小中学校・特別支援学校の教員に熱中症に関する講習の受講を義務づけることや、養護教諭増員・夏季の学校行事の見直しなどの再発防止策をとるとした。また同市では2018年夏の時点で、市立学校へのエアコン設置計画を前倒しし、2019年夏までに全教室にエアコンを設置完了させることを決めている。

 2018年は記録的な猛暑といわれ、7月中旬以降は平年を大きく上回る超高温の状態が全国的に続き、全国各地の学校で熱中症事故が相次いだ。学校へのエアコン整備を進めるべきという問題は、子どもの安全・健康の問題に加えて、豪雨や台風災害なども相次いで学校が近隣地域住民の避難所になる事例もあったことも加わり、緊急の課題としてクローズアップされた。

 高温環境の中では熱中症の危険性が高まる。このような痛ましい事故を再び起こさないためにどうすればいいのかということに重点を置いて、事故から教訓を導き出すような形で対応を具体化させていく必要がある。