長崎県私立高校男子生徒自殺:学校が「いじめ主因」とした第三者委員会報告書受け入れず

 長崎市の私立高校に通っていた当時2年の男子生徒が2017年に自殺した問題をめぐり、学校側が設置した第三者委員会が「いじめが自殺の要因」とする報告書をまとめていたことがわかった。

 学校は報告書の内容を不服として、報告書を受け入れない方針を示した。

いじめ事件の概要

 報道によると、この間の経過は大筋で以下のようである。

 生徒は2017年4月21日、長崎市内の公園で自殺しているのが見つかった。自宅からは、おなかの鳴る音を同級生からからかわれたことや「学校にいくたびに頭痛がする」「disられた(※馬鹿にされた、の意)」など、いじめを苦にしていたことを示唆するような内容が記されたメモが見つかったという。

 学校側はいじめ防止対策推進法が規定する「重大事態」に該当する可能性があるとして長崎県に報告をおこない、第三者委員会を設置して調査することにした。

 第三者委員会はメモの内容や同級生へのアンケートなどを総合し、「少なくとも中学校3年時からあった、同級生からのいじめが主な要因で自殺した」「いじめに起因した心理的な孤独や教師からの理不尽な指導、学習に対する悩みやあせりなどが相互に作用しあった」と指摘した。

 一方で学校側は、「いじめの内容が具体的ではない」として、いじめと自殺との因果関係を否定して、報告書を受け入れない方針を示した。

 いじめと指摘された内容があったことや、いじめが自殺につながったことは、疑う余地がないといえるほどに濃厚ではないかとも思われる。しかしながら、それでもなお、「具体的ではない」として否定することには、疑問を感じる。

(参考)
◎長崎高2自殺は「いじめが要因」 第三者委報告に学校は不服(共同通信 2019/2/26)
◎長崎私立高生自殺 学校側いじめ主因と認めず 遺族「憤り感じる」 (毎日新聞 2019/2/26)
◎高2「いじめで自殺」認定、学校は受け入れず(読売新聞 2019/2/26)
◎高2男子自殺「同級生のいじめが主な要因」報告書 長崎(NHKニュース 2019/2/26)