大津いじめ自殺、加害者側に賠償命じる判決:大津地裁

 滋賀県大津市立皇子山中学校で2011年に起きたいじめ自殺事件で、被害者側が加害者とその保護者に対して計3800万円の損害賠償を求めた民事訴訟で、大津地裁は2月19日、元同級生3人のうち2人に対して計約3700万円の損害賠償を認める判決を出した。

 「いじめが自殺の原因」だと認定し、予見可能性があったと指摘した。

 このいじめ事件では、加害者側は「いじめではなく遊びだった」として、請求棄却を求めていた。

 原告側と大津市との間では、市がいじめを認めるなどの内容で2015年に和解が成立している。加害者側との訴訟のみ続いていた。

いじめと自殺との因果関係を認定

 遺族は判決前にマスコミ取材に応じ、「いじめと自殺との因果関係を認めてほしい」「息子の事件の判決というだけでなく、同じような境遇にある人への判決でもあると受け止めている」と話していた。

 いじめ自殺事件については、いじめと自殺との因果関係が認められず、遺族側にとっては厳しい判決となった事例も過去に多数あった。いじめだと指摘された行為があったことについては認められた場合はあっても、それは遊びであっていじめですらないとして棄却されたケースもあった。

 一方で今回の件では、いじめと自殺との因果関係が認定されたということになる。報道の範囲で判断すると、ほぼ全面勝訴と言っていいような内容ではないかと受け止められる。

 いじめ問題に一石を投じるような、画期的な判決となったと言えるのではないだろうかと受け取れる。