福島県私立高校柔道部いじめ訴訟、加害者に賠償命じる判決:福島地裁

 「福島県内の私立高校に柔道部特待生として通っていた2014年~15年当時、同学年の部員からいじめを受けて抑うつ症状を発症した」として、福島県内の男性(20歳)が加害者の元生徒3人を相手取り訴えていた訴訟で、福島地裁は2月19日、加害者側に計166万円の損害賠償を命じる判決を出した。

いじめの経過

 原告男性は2014年度に、柔道部特待生として入学した。しかし、同じ柔道部特待生として入学した3人からいじめを受けるようになった。平手打ちなどの暴行を日常的に受け、「臭い」「奴隷くん」などと中傷されるなどもした。LINEで繰り返し「死ね」などとメッセージを送られるなどもした。

 いじめは、男性が柔道部を退部する2015年12月まで続いた。

 男性はいじめによって抑うつ症状やPTSDを発症した。「会話の時に言葉が出てこなくなるなどの後遺症が出て、高校卒業後の人間関係・社会生活などにも支障をきたしている」などと訴えたという。

 加害者側は、原告側が指摘した行為は認めながらも「冗談だった」なととしていじめを否定した。しかし判決ではいじめを認定し、「執拗かつ悪質」と指摘した。また加害者側の言い分についても「整合性に欠ける。信用性が乏しい」とした。

 いじめについて大筋で認定された判決といってもよいのではないか。原告男性の一日も早い回復を願うとともに、このようないじめを起こさない・起こしても早期に対応するような体制を検討していかなければならないと言える。

(参考)
◎「いじめでうつ」賠償命令=高校同級生に166万円-福島地裁(時事通信 2019/2/19)