松戸市いじめ不適切対応事件:背景には人種差別いじめ?

 千葉県松戸市立常盤平第一小学校で2016年5月、当時4年だった男子児童がいじめを受けて抵抗したところ、担任教諭と教頭がいじめに加勢するような対応をおこない不登校に追い込んだとされる事件。

 この問題では、以下のような常軌を逸した内容が指摘されている。

  • いじめを受けて殴られた児童が抵抗したところ、逆に「暴力を振るった」扱いで担任教諭から押さえ込まれ、担任は加害児童に対して「やり返していい」などと発言した。
  • 加害児童は担任の発言を受けて、担任教諭に押さえ込まれた状態の児童を殴った。
  • 担任教諭は、加害児童が先に手を出したことを認識していたような態度を取った。また加害児童は「自分が先に手を出した」と認めた。しかし担任教諭と、あとから駆けつけた教頭が、加害児童への指導は全くせずに、被害児童に対しては「やられてもやり返さないのが学校のルールだ」などとなじり、被害児童ばかりを吊し上げた。

 この問題については、録音音声がネット上で出回り、また担任教諭と教頭への懲戒免職処分を求める署名サイトもできている。

 署名サイトでは、いじめの実態についても記されている。

日常的ないじめ:人種差別も

 この署名サイトによると、被害児童はこの事件以前から日常的に「暴力を振るわれる」「私物を投げられる」「暴言を受ける」などのいじめを受けていたという。被害児童がハーフであることを理由にした、人種差別的ないじめもあったと指摘されている。

 さらに担任教諭はいじめを見て見ぬふりしていただけでなく、この児童に罵声を浴びせたり体をたたくなどもしていたという。

 そういう事件が重なった末に、問題の2016年5月24日の事件につながっていく。

事件は極めて悪質

 2016年5月の事件当日の対応だけ取っても、いじめの悪質さ、教師の対応のいずれの意味でも、信じがたいほどに悪質だと感じる。

 しかも背後には日常的ないじめがあった、教師も事実上いじめに加担しているような対応を取っていた、しかもそのいじめには人種差別も関わっているという指摘も看過できない。

 教師の行為は極めて悪質であり、厳しく対応されるべき問題である。