千葉県野田市虐待死:学校が父親に「いじめアンケート」実施伝える

 千葉県野田市の小4女子児童虐待死事件で、被害児童が「父親から暴力を受けている」と記したいじめアンケートの内容が加害者の父親に渡っていた問題に絡んで、「学校が父にアンケートの実施を伝えた」と市児童家庭課の資料に記載されていたことがわかった。

 この問題では、アンケートの存在を何らかの形で知った父親が小学校と市教委を恫喝し、市教委担当者がアンケートのコピーを渡していたことが明らかになっていた。

 アンケートのコピーが父親の手に渡ったことにより「虐待リスクを高めた」と指摘されている。実際に、それ以降虐待は陰湿化したとみられ、児童はその後のいじめアンケートでは被害を訴えることがないまま、2019年1月の死亡事件につながった。

 父親がどのような形でアンケートの存在を知ったのかは不明だったが、学校側が伝えたという資料があったということになる。

 いじめや虐待の告発を、被害者および告発者が特定される形で加害者に情報提供するなど、被害者・告発者への逆恨みでの報復を招くリスクがあり、被害者・告発者の保護という意味でも極めて危険な行為である。しかもいじめアンケートでは、記入者の秘密を守ると明記されていた。被害者本人でもありまた自ら被害を告発した児童に対する、重大な裏切り行為ということにもなる。

 学校側のとんでもない対応で、児童を保護するどころか、危険にさらす要因を作ったことにもなる。あまりにもひどいことだと言わざるをえない。