新潟県新発田市中学生いじめ自殺:遺族が加害生徒の氏名情報開示求め要望

 新潟県新発田市立中学校2年の男子生徒が2017年に自殺し、背景にいじめが指摘されている問題に関連して、生徒の遺族が1月28日、いじめに関与した加害生徒の氏名の情報開示を求めて、新発田市教育委員会に要請をおこなった。

 この事件に関しては、新発田市がまとめた第三者委員会報告書では2018年10月、「複数の生徒から、この生徒へのいじめがあった」「教職員もいじめを見逃した」と認定した。その一方で、いじめに関与したとされる生徒の氏名については「個人情報保護」などとして、遺族側にも開示されていない。

 遺族は「加害者の情報がわからなければ、いじめの全容や自殺の背景も調べられない」として、繰り返し開示を要求している。しかし市教委は応じていないという。

 新発田市教委の対応は、個人情報保護制度の趣旨をねじ曲げているものではないかという印象を受ける。

 遺族は、不特定多数に対して加害者の氏名を公表することを目的としているわけではない。いじめに関与した人物の情報を、当事者が知らないというおかしなことになっているから、それを是正してほしいと求めているだけではないか。

 加害者を特定できなければ、遺族側の調査も困難になることにもなる。遺族に対してすら加害者の氏名を隠すという対応は、加害者を市としてかばっているのではないかと見なされてもやむをえないとも感じる。