中学校部活動柔道事故、安全対策整備を問い全柔連を提訴

 福岡市博多区の中学校で柔道部の部活動中に1年生の女子生徒が大外刈りをかけられた際に頭を強打して死亡する事故があり、遺族が全日本柔道連盟を相手取り提訴していると報じられている。

 福岡地裁で2019年1月23日に第1回口頭弁論があり、全柔連側は棄却を求めて争う方針を示した。

事件の経過

 一連の経過は、毎日新聞2019年1月24日『「小中学生は大外刈り禁止を」 中一の娘亡くした父がネットで発信 全柔連相手に賠償提訴も』が報じている。

 記事によると、事故は福岡市立席田(むしろだ)中学校で2015年5月22日に発生した。柔道部の部活動中、1年の女子生徒が大外刈りで頭部を強打して意識不明になり、5日後に急性硬膜下血腫で死亡した。

 生徒は中学校入学後の同年4月に柔道を始めたばかりで、経験は1ヶ月半程度の初心者だった。

 遺族側は「大外刈りは危険で、事故が相次いでいる。小中学校段階での大外刈りは禁止にすべき」と訴えている。全柔連を提訴した理由については、「現場の指導者ではなく、安全対策やルールを決める立場の全柔連の責任を問いたい」とした。

 事故は未然に防いでいかなければならない。重大な事態を招くようなリスクは、極力取り去らなければならない。そのためにも、安全対策やルールなどについて、裁判の形でもより詳細に明らかにし、認識や対策が進むことが求められている。