制服にICチップ埋め込みで登下校状況など管理、疑念の声も:中国

 記事によると、中国の貴州省と広西チワン族自治区の学校の計約10校で、制服の襟などにGPS発信機能付きのICチップを埋め込んだ「スマート制服」と呼ばれるものを導入しているという。登下校の時刻を記録し、無断欠席や中抜けなどがあった場合は保護者や教師のところに自動で連絡が入ったり、音声警告機能がでるという。

 ICチップには個人の所属クラス・顔認証情報や成績なども記録され、不正に制服を交換できないようにも設計されている。また制服に埋め込まれたICチップは、洗濯にも耐えられるような設計になっているとしている。

 「子どもの安全を確保できる」とする声が出る一方で、「行きすぎた監視」と懸念を示す声も出ているという。

日本でも他人事ではない

 技術的にはこういうことは可能なのかもしれない。日本でも、GPS機能によって子どもの登下校状況を知らせるシステムは実用化されている。

 一方で行き過ぎた管理・監視につながる危険性があることもまた事実である。

 日本でも、広島県で開校予定の中高一貫校で、「ウェアラブル端末を生徒に装着させて、健康管理や寮の入退室などを管理したり、校内売店での決済にも使うなどの計画」などと、2018年5月に一部で報じられた。記事を読んだ人から疑念がでて、当該校は「端末は導入の適否も含めて検討中」「導入した場合でも希望制とする方針。常時の着用を義務付けることはない」「学校として情報を強制取得することはない」「報道は、取材の際に取材者とのミスコミュニケーションがあり、学校側の意図がうまく伝わらなかったもの」と見解を述べる事態になったことがあった。

中高一貫校、ウェアラブル端末導入検討「心拍数など記録で健康管理」と報道:広島県
 広島県大崎上島町に2019年4月開校予定の全寮制県立中高一貫校「広島県立広島叡智学園中学校・高校」で、生徒にウェアラブル端末(装着型端末)を携帯させて健康状況を把握する取り組みを実施することが報じられている。報道で指摘された内容 ...

 安全確保などは重要ではあるが、生徒への管理・監視になってはいけない。そこをどう対応するか、課題になってくる。