校内で髪切られ急性ストレス発症、関係した教職員を告訴:山梨県の中学校

 山梨県山梨市立中学校2年だった女子生徒が2016年6月、校内で教員らから髪の毛を切られたことで、急性ストレス障害などを発症し不登校になったとして、元生徒は2019年1月8日、当時の校長と関係した教員の計4人について、傷害容疑での告訴状を甲府地検に提出した。

事件の背景

 生徒は発達障害を持っているという。2016年6月、この女子生徒は学校生活に関する悩みのアンケートに「体の臭いなどをめぐっていじめを受けている」と記した。

 教員らは「いじめの原因は髪の毛だ」として、髪を切るように指導した。6月7日に母親が家庭で散髪したものの、翌日6月8日に教員らが生徒を呼び出し、工作用はさみで髪を切られるなどした。

 教員は「この生徒が『「学校でそろえてもらいなさい」と母親から言われた』と伝えてきた」と解釈したとしている。

 一方で生徒は、髪を切られることを拒否していたというが、発達障害のために意思を伝えることが十分ではなく、教師3人との話し合いの際に押し切られたともされる。

 生徒は髪を切られたことで意に反する髪型になり、そのショックで翌日から登校できなくなり、急性ストレス障害を発症した。

構図は複雑

 事件の構図は込み入ったものとなっている。いじめへの対応の問題、教師が髪を切ったことに関する問題、発達障害の問題、それぞれの論点が複雑に絡み合ったものとなっていて、それぞれについて各論点ごとにていねいな解明が必要となってくる。

 少なくとも、生徒がショックを受けて急性ストレス障害を発症し、不登校状態になったという事実は、重く受け止めなければならない。一連の経過をていねいに再検証していき、今後に活かしていく必要があるのではないかといえる。