岩手県立高校相撲部「体罰」訴訟で和解成立:盛岡地裁

 岩手県立高校の男子生徒が、「相撲部顧問だった男性教諭から暴力や威圧的な対応を受けた」として岩手県を相手取り約220万円の損害賠償を求めて訴えていた訴訟で、盛岡地裁で12月27日に和解が成立した。

 岩手県が生徒側に和解金約55万円を支払う内容となっている。

事件の経過

 事件は2017年10月に発生した。当時岩手県立高校1年だった男子生徒は、所属していた相撲部で、他の部員2人とともに、頬を平手打ちされるなどした上、「ぶち殺すぞ」などと脅された。

 生徒は鼓膜が破れるケガを負った。また、生徒は教諭の言動によって強い精神的ストレスを受けて円形脱毛症になったとしている。

高校相撲部の顧問教諭が暴力、生徒が提訴:岩手県
 岩手県立高校で、相撲部の顧問教諭から暴力や暴言を受けたとして、相撲部員の男子生徒が県を相手取り、約220万円の損害賠償...

 岩手県教育委員会は、「体罰」・暴力行為の事実関係を把握し、2017年12月に教諭を停職2ヶ月の懲戒処分にした。

 こんなものは教育活動でもなんでもなく、感情的になって暴言を吐き脅したという、暴力行為・ハラスメント行為にほかならない。このような行為によってケガをさせられた上、後遺症に苦しめられるという事自体、あってはならないことである。

 和解という形で、当該原告との係争は法的には一区切りということにはなる。同種の事件を起こさせない、新たな被害者を出さないようにしていくことも重要ではないか。