福島県須賀川市中学生いじめ自殺:生徒の家族が提訴

 福島県須賀川市立中学校1年だった男子生徒が2017年1月に自殺し、背景にいじめが指摘された問題で、生徒の両親が須賀川市と教員2人を相手取り、約7600万円の損害賠償を求める訴訟を福島地裁郡山支部に提訴していたことがわかった。

 提訴は2018年10月12日付。

事件の経過

 生徒は、2017年1月27日に自宅で自殺した。

 クラスの他の生徒から「菌」などと呼ばれる、部活動で「さわるとゴミが付く」などといわれるなど、いじめを受けていたことが指摘されている。これらのいじめが自殺の要因となったと指摘された。

 学校側は、2017年7月と11月にそれぞれ生徒からいじめ被害訴えを受けていたが、「金銭要求や身体危害を加えるいじめはなかった」「指導でいじめは解消した」と判断していたという。

 第三者委員会が2017年12月にまとめた報告書では、「単なるからかいと事態を軽視する教職員が一定程度いた」として、学校側の対応の遅れを指摘している。

 遺族側は、学校がいじめに対して適切な措置を講じなかったと指摘している。学校を運営する市のほか、担任だった教員と、部活動の顧問だった教員の2人の教員個人も、提訴の対象に含めたという。

 報道の内容を通じてうかがい知れるいじめの概略は、以上のようになっている。いじめに対して、対応が遅れたのではないかとも読み取れるような形にもなっている。いじめへの対応が適切だったかどうかについて、裁判の形でも明らかにしていくことが重要ではないか。