熊本県立高校女子生徒自殺、第三者委員会が中間報告書を発表

 熊本県北部の熊本県立高校3年の女子生徒が2018年5月にいじめを訴えるような遺書を残して自殺した事案をめぐり、熊本県教育委員会の第三者委員会は12月20日、中間報告書を発表した。

 第三者委員会では、生徒が残した遺書に書かれていた内容や、両親が把握していた内容などについて、それらの情報は大筋で事実だと判断した。一方でその内容がいじめに該当するかどうかについての判断は、この時点では保留している。

自殺事件の経過

 この生徒は2018年5月17日、学校を午前中で早退して帰宅した。その後自宅で意識を失っているところを家族に発見され、病院に搬送されたが、翌5月18日未明に死亡した。

 生徒は遺書を残していた。同級生から「死ねばいい」などの暴言を受けたと訴え、「誤解なのに」「とても苦しかった」「もう死にたい」と綴られていた。

 2018年6月に第三者委員会が発足した。第三者委員会では、委員6人中3人が「事案の関係者と関係があり中立性が保てない」「体調不良」などとして途中交代するなどの異例の状態となった。

 全校生徒へのアンケートや、同級生や担任からの聴き取りでは、この生徒が自殺を図った当日、同級生がこの生徒について「死ねばいい」「視界から消えてほしい」「よく学校来れるね」などという会話をおこなっていたのを目撃したという証言が複数確認された。この会話を含め9件の行為を確認した。

 暴言の背景には「インスタグラム」でのトラブルがあったとも指摘された。

 調査によって、生徒が被害を訴えていた事案があったということが確認されたということになる。現時点ではその事案があったという認定にとどまり、いじめかどうかの判断は保留しているが、やはりいじめだと判断すべきものではないかといえる。

(参考)
◎熊本・高3自殺、中間報告 同級生からの暴言認定(朝日新聞 2018/12/20)
◎授業中、高3女子に同級生「死ねばいい」…自殺(読売新聞 2018/12/22)