保健体育科で一部領域を未指導に:大阪市立中学校

 大阪市教育委員会は12月21日、大阪市立中学校1校で2015年度~2018年度にかけ、保健体育科で「履修漏れ」があったと発表した。

経過

 中学校の保健体育科では、保健・器械運動・陸上競技・球技・武道・水泳などの各領域を、年間で割り振って学習することになる。

 しかし発表によると、この学校の保健体育科担当教員3人は、2015年度卒業生の学年より2018年度3年生までの4学年にわたり、3年間で48単位時間程度学習することになっている保健分野について、指導時間・指導内容を減らし、体育実技に置き換えていた。

 さらに2017年度卒業生および2018年度3年生については、体育分野についても武道・ダンス・器械運動などの領域を指導せず、バスケットボールなど一部種目を偏重する形に振り替えて指導していたとしている。

 現3年生については補充授業などで対応するとしている。また卒業生については卒業は取り消さないものの、任意の形で、長期休暇中などの補講参加を呼びかけるとしている。

 担当教員は「生徒が興味を持つ種目に偏重して授業をおこなっていた」とした。

生徒にとっても負担になる

 大阪市では2016年にも、ある市立中学校の保健体育科の授業で、陸上競技や球技などの授業がほとんどなく、授業内容の大半を「集団行動」に充てているのではないかという疑惑が、週刊誌で報じられている。当該校は当時、その疑惑を否定していた。

 今回の報道発表の件と、2016年に週刊誌で報じられた件は、同一かどうかは不明ではある。

 しかし同一かどうかは別にしても、未指導領域があり、後日補充授業などをおこなうということになると、生徒に負担を与えることになって具合が悪い。