部員への暴力行為で女子バレーボール部監督を処分、前任校でも同様の暴力行為の経歴あり

 広島県尾道市の私立尾道高校は12月10日、女子バレーボール部で「体罰」・暴力行為があったとして、監督を務めていた男性教諭(53)を減給の懲戒処分とした。監督は同日付で依願退職した。

事件の経過

 教諭は、練習中に複数の部員にボールを至近距離からぶつけたり、暴言を吐くなどしていた。また2018年9月には、女子バレーボール部の寮で部員1人の髪の毛をつかんで引きずり倒すなどした。

 2018年11月、暴力を苦にした部員が寮から集団脱走し、保護者を通じて学校に被害を訴えて事件が発覚した。

 教諭は事実関係を認め、「鍛えるためだった」などと話したという。

前任校でも暴力行為で依願退職

 この教諭は鹿児島県の私立鹿屋中央高校に勤務していた2006年、監督として、インターハイで女子バレーボール部を全国優勝させた経歴を持つ。しかし鹿屋中央高校でも、部員を殴ったり暴言を吐くなどの「体罰」・暴力事件を繰り返したとして2007年5月に出勤停止処分となり、直後に依願退職している。

 尾道高校は2010年にこの教諭を採用し、女子バレーボール部監督に就任させていた。

 部活動指導における「体罰」・暴力の常習者が、その行為が問題になっても、依願退職して別のところに潜り込んで新しい赴任先で再び同様の事件を起こすということは、しばしばみられる。

 「全国区」「強豪校」の指導実績があるからといっても、暴力や人権侵害を平気でおこなう人物を採用するということ自体がおかしいのではないか。

(参考)
◎体罰で退職のバレー部監督、別の高校でまた体罰(読売新聞 2018/12/11)