静岡市立小学校いじめ事件、再調査委員会の結果を公表

 静岡市は12月5日、静岡市立千代田小学校で2017年度に発生したいじめ事件について、市長部局の第三者機関「市いじめ防止再調査委員会」がまとめた調査結果報告書の概要を公表した。

再調査委員会での調査

 いじめ事件は2017年に発生した。当時5年だった男子児童がいじめを受け、不登校になった。担任教諭もいじめを黙認していたとされる。また校長も、担任教諭を擁護したと指摘されている。

 静岡市教委は2018年4月、学校側がいじめを認定した事実を認め、いじめの概要を発表した。

静岡市立小学校でいじめ事案、担任も「見て見ぬふり」か
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 再調査委員会では2018年6月以降、関係者への聞き取り調査を続けていた。

 学校の調査ではいじめと認定していなかった「ある児童がこの児童を殴った」ことについて、いじめと認定した。学校側の調査では、加害児童は複数の児童を殴っていたことで、この児童へのいじめとは認定していなかったとしている。

 その一方で、「馬乗りになって頭をたたいた」「児童のズボンやパンツを下ろした」など学校側が認定したいじめの一部について、再調査委員会では「確認できなかった」とも結論づけた。

 被害児童の保護者と代理人弁護士は同日までに、静岡市、当時の校長と担任教諭、加害児童の保護者を相手取り、損害賠償訴訟の提起を準備していることを明らかにした。

 児童側は再調査委員会の調査結果について「調査が不十分」としている。また児童は別の学校に転校したが、体調は十分回復していない状況で通院が続き、欠席する日も多いという。

 ひどいいじめを受け、しかも担任教諭も見て見ぬふりだけでなく「事実上加勢しているようなもの」と評価されてもおかしくない言動をしたことなど、許しがたいものである。事実関係を徹底的に明らかにした上で、加害者側に必要な措置をとり、学校としては再発防止策を図ることが必要ではないか。

(参考)
◎暴力行為も「いじめ」 静岡市の再調査委が認定(静岡新聞 2018/12/5)