鹿児島県立高校生徒自殺、再調査で「いじめ」認定

 鹿児島県立武岡台高校(鹿児島市)1年だった男子生徒が2014年に自殺した事件について、鹿児島県いじめ再調査委員会は11月18日、自殺した生徒へのいじめがあったとする中間まとめを公表した。

 従来の第三者委員会では2017年、「いじめがうかがわれる」としながらも、いじめとは断定しない報告書を出していた。遺族からの要望で再調査委員会が設置され、今回の中間まとめに至った。

 いじめと自殺との因果関係については、今後引き続き調査するとしている。

自殺事件の経過

 男子生徒は2014年8月20日、自宅で自殺した。

 保護者が学校側に調査を依頼したところ、「かばんに納豆を入れられていたというのを聞いた」「スリッパを隠されていた」「葬式のトイレで、『ばれたらやばくない』と話しているのを聞いた」という証言があったという。

 しかし第三者委員会では、これらの証言をいじめとは明確に認めなかった。

 遺族側からの要望を受け、2018年になって再調査委員会が設置され、調査をおこなっていた。

 当時の同級生に対してより詳細な内容でのアンケートを実施するとともに、聴き取り対象の教職員数も増やした。調査の結果、「カバンに納豆巻きを入れられた」「スリッパを隠された」など以前の調査でも指摘されていた内容が再び確認された。それらの行為について、「心理的苦痛を感じるいじめが、それなりの頻度で繰り返されていたと認定できる」と判断した。

引き続き慎重な調査を

 前回の調査では明確に認定しなかったいじめについてきちんと認定したのは、遅きに失したとはいえども、当然のことだといえるのではないか。

 今後も詳細な調査をおこない、きちんとした判断がなされることが望まれる。

(参考)
◎「断定できない」一転、いじめを認定 鹿児島の高1自殺(朝日新聞 2018/11/18)
◎高1自殺生徒のいじめ認定 鹿児島、再調査で一転(産経新聞 2018/11/18)
◎高校生自殺 県の再調査委「いじめあった」(南日本放送 2018/11/18)