青梅市立中学校生徒死亡事故「生徒へのいじめがあった」と認定:東京

 東京都青梅市教育委員会は11月14日、市立中学校1年だった男子生徒が2015年に転落死した事案について、この生徒へのいじめがあったとする第三者委員会報告書を公表した。

いじめ事件の概略

 報告書の内容や新聞報道を総合すると、事件の概略については、以下のようになっているという。

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 2015年8月25日午後3時過ぎ、自宅にいた生徒は自宅から外出した。当日は2学期の始業式の2日前だった。

 母親はその時間帯、クリーニングに出していた生徒の制服を取りに行くために外出の準備をしていた。母親は生徒が外出しようとしている様子に気づいて「家のカギを持っていくように」と伝え、生徒を見送ったという。

 母親は直後に外出してクリーニング店に行き、帰宅した。帰宅後の午後4時半頃に警察から自宅に電話があり、生徒が救急搬送されたと伝えられた。

 生徒は午後3時55分頃、青梅市内の橋から多摩川の河川敷に転落し、午後5時過ぎに死亡が確認された。警察の現場検証では、自殺の可能性があるが特定できなかったとしている。

 遺書は発見されていないとした。その一方で、「アトピー いやなことをいわれた」「そがいしん(疎外心?)」「いじめとまではいえないが まわりの人のはんのうがいやになった」などと書かれたメモが見つかったとも指摘されている。

 生徒はアトピー性皮膚炎の持病があり、他の生徒から心ない言葉を浴びせられるなどの行為があったと指摘された。また筆箱を隠されるなどのこともあった。第三者委員会ではこれらの事実をいじめだと認定した。

 生徒の死亡は自殺の可能性が高いとしたものの、いじめと死亡との因果関係は「認定は困難」とした。

 学校側の対応が後手に回ったことも指摘されている。

私見

 いじめの内容を考えると、いじめと死亡との因果関係を認定しなかったのは疑問に感じる。

 それでも、報告書の内容を詳細に検討し、今後いじめ事案に直面した際にはより適切な対応ができる体制を構築していくことが必要ではないか。