東京医科大不正入試問題:元受験生24人が大学側に受験料返還など求める

 東京医科大学(東京)で入学試験の際、女子受験生や浪人生などに不利になるような受験生への点数操作がおこなわれていた問題で、元受験生の女性24人が10月29日、受験料の返還や慰謝料など計769万円の支払いを求め、代理人弁護士を通じて大学側に請求した。

 2018年11月上旬までの回答を求めている。

元受験生をめぐる経過

 請求をおこなった元受験生は、2006年度~2018年度にかけて受験した、現在18歳から30代だという。医学部を目指して受験勉強を続ける浪人生、他大学の医学部に進学した学生、進路変更して他学部に進学した人などが含まれている。

 「違法な得点調整を知っていれば受験しておらず、多大な精神的苦痛を受けた」として、受験料相当額の返還、1回の受験あたり約10万円の慰謝料、受験の際にかかった交通費や宿泊費相当額の補償などを求めている。また、不正な得点操作がなかった場合の点数開示や、合否判定のやり直しも求めている。

 大学側は請求について「内容を確認したい」とした。

 この問題は、性別・浪人年数・出身学校(高校卒業程度認定試験経由者や海外の学校出身者)など様々な要素・属性で受験生に不利益を与えていたことが発覚した、重大なものともなっている。差別だといっていいものであるし、このような対応は受験生個人の人生を左右させかねないものであるとともに、入試の公正性を著しく害する。

 差別事象の改善と、被害に遭った受験生への救済措置が求められている。