岩手県立高校バレーボール部自殺:父親が文科省などに要請

 岩手県立不来方高校(岩手県矢巾町)のバレーボール部員の男子生徒が2018年7月に自殺し、顧問の男性教諭からの暴言が原因だと指摘されている問題で、生徒の父親は10月19日に文部科学省とスポーツ庁を訪れ、スポーツ現場での暴力問題に関する要請をおこなった。

 スポーツ現場での暴力根絶に向けた取り組みについての全国的な実態調査と、指導者による暴力を根絶するために具体的な対策を取ることを求めた。

 不来方高校の自殺事件では、顧問教諭がこの生徒を追い詰めるような対応を繰り返していたと指摘されている。「おまえはばかか」「脳みそ入っていないのか」などの暴言があったとされている。

 また当該顧問教諭は、前任校でも部員に暴言を繰り返してPTSDに追い込んだとして、元部員から民事訴訟を起こされて係争中でもある。このような事件を起こして係争中の人物をそのまま指導に当たらせて、同様の事件が起きた形にもなっている。岩手県教委や学校の責任もまぬかれない。

 さらにはこの案件だけでなく、スポーツ指導者による「指導」と称した暴力事件は多数発生している。2018年に相次いで報じられた日体大陸上部駅伝監督松本国際高校(旧・創造学園高校)バレーボール部監督の件のように、前任校で悪質な暴力事件が問題になって懲戒処分を受け、マスコミでも当該暴力案件が大きく報じられたにもかかわらず、直後に「スポーツ指導の実績」として他校に招聘されて再び悪質な暴力事件を起こしたという、とんでもないケースもあった。

 生徒の人権を侵害し、心身に異変を起こさせたり死に追い込んだりするような異常な行為を「スポーツ指導」と称して正当化させてはならない。このような暴力行為や犯罪行為に対しては、厳しい対応を取っていくべきである。

(参考)
◎<岩手・不来方高バレー部員自殺>父親が暴力根絶を要請 文科省に全国調査求める(河北新報 2018/10/20)