バイクの「3ない運動」改正へ:埼玉県

 高校生のバイク使用を禁じる、いわゆる「3ない運動」について、埼玉県が2018年度末限りで廃止することを決めた。9月25日付で新要項を制定し、2019年度より適用する。

 「3ない運動」は、高校生に対して、バイクの「免許を取らせない、買わせない、運転させない」の3つの「ない」を求める方針である。全国的には1970年代から、暴走族や交通事故の増加などに伴い、導入される学校・地域が広がっていた。しかし暴走族の減少などの社会状況の変化もあり、方針を転換する地域も相次いでいた。関東地方で「3ない運動」の方針が残っていたのは埼玉県だけだった。

 2019年度より適用される新要項では、バイクの免許取得・車両購入・運転を希望する生徒は、保護者の同意を得た上で学校に届け出る方針へと転換する。通学でのバイク使用は、従来通り、他の交通手段がない場合など特別な事情が認められる場合に限って許可されるとしている。

 「3ない運動」は、制定当時の歴史的背景があったとはいえども、高校生の私生活や家庭教育に関する部分について学校が一律に介入すると受け取れるような方針であり、時代遅れだといえる。私生活でのバイクについての判断は、各生徒や家庭ごとにそれぞれ必要かどうかなどを判断して、生徒の自主性や家庭教育の方針に任せるべきである。

 一律禁止から一定の改正をみたということは前進といえるのではないか。

(参考)
◎県立高生 バイク使用、制限せず 県教委、「三ない運動」見直し(東京新聞 2018/9/26)