北海道胆振東部地震:安平町では2日後にこども園再開

 2018年9月6日午前3時7分59秒に発生した北海道胆振東部地震。最大震度7を観測し、人的被害や建物被害など大きな被害をもたらしている。

 震源地に近い北海道安平町でも震度6強を観測した。地域にも大きな被害をもたらし、学校の休校も続いているという。

 そのような中、地震から2日後の9月8日より安平町のこども園が再開されて乳幼児や小学生を受け入れているというニュースが、各マスコミで取り上げられている。

フェイスブックでボランティア募り早期再開

 安平町早来大町の認定こども園「はやきた子ども園」。

 地震当時は「お泊まり保育」の最中で、年長クラスの園児は園内で就寝し、また担当スタッフが園内にいた。地震では遊具や園庭が壊れるなどの被害が出たが、園児やスタッフは無事で、朝になって帰宅させたという。

 職員も自宅が被害に遭うなどして大半が出勤不能になり、休園状態になった。

 一方で地震直後の6日朝に「子どもが家にいて地震がすごく怖かったと話すので連れてきてしまいました」と、保護者が園児を園に連れてきて1日預かった。この保護者は夕方に迎えに来た際、「子どもの表情が明るくなった」と話したという。

 園は当初は週末まで休園にする予定だったが、「子どもの心的負担軽減と、保護者が自宅の復旧や片付けに集中できるように」として、こども園の早期再開を決断し、フェイスブックを通じてボランティアを募った。

 フェイスブックを通じてボランティア保育者が集まり、ボランティアスタッフと出勤できた職員とで園を再開した。初日の8日には30人のボランティアが集まり、以降連日30人前後のボランティアが北海道内外から駆けつけているという。

 また、学校が休校になっている小学生も受け入れている。

大災害への対応

 地震など大災害が発生した際、自宅の片付けやインフラ復旧などといった面が最優先で実施されることになり、子どもへのケアは後回しになりがちではある。

 しかしその一方で、地震での揺れなど災害時の恐怖や、日常生活が一変したことなどから、子どもへの心理的影響も計り知れないことになる。

 阪神・淡路大震災(1995年)や東日本大震災(2011年)などでも、震災による生活の一変によって、子どもに心理的な影響が出た例が多く報告された。

 子どもたちに安心できる居場所を作ること、災害時には後回しにされがちな課題ではあるが、そういった課題についてもていねいに対応していくことが重要になってくる。

(参考)
◎「サイン見逃さないで」 子どもの心のケア(産経新聞 2018/9/11)
◎地震2日後、こども園再開=復旧要員の家庭支える-震度6強の北海道安平町(時事通信 2018/9/12)
◎SNSで「保育者必要です」 被災子ども園、支援が結集(朝日新聞 2018/9/12)
◎北海道地震 発生2日後に再開のこども園、その訳とは…(毎日新聞 2018/9/12)
◎子ども園で笑顔 小中学校休校の北海道安平町(しんぶん赤旗 2018/9/13)