大阪府公立中学校「中学生チャレンジテスト」を9月6日に実施

 大阪府で公立中学校3年の全生徒を対象にした「中学生チャレンジテスト」が9月6日に実施された。

地震と台風で2度の延期

 このテストは元々6月20日に実施される予定だった。しかし2日前の6月18日に大阪府北部地震が発生したことで、校舎や地域への被害によってテストを実施できない学校があると見込まれるとして、9月4日に延期していた。

 さらに延期予定日となった9月4日には台風21号が大阪府付近に接近する見込みになったとして、2日後の9月6日に再延期されていた。

台風被害が大きい中での実施

 9月4日午後に室戸岬付近から徳島県沿岸部を経て大阪湾を北上した台風21号は、近畿各府県や、半日後の5日未明に接近した北海道などで、建物への被害・停電・倒木・農作物への被害などの大きな被害をもたらした。

 大阪府内では、停電や断水などが数日間にわたって続いた地域も各地で発生している。停電などのため、台風から2日後の9月6日にも休校措置をとった学校が複数出ている。

 9月6日に実施できた学校は、府内473校中403校にとどまっているという。大阪府教育庁では、6日に実施できなかった学校70校については、9月12日までに適宜実施するように指示している。

内申点への反映は改めて判断

 「チャレンジテスト」は、大阪府公立高校入試での調査書の評定(いわゆる内申点)に絶対評価(到達度評価)方式を導入したことを反映して導入された。各学校・授業担当教員間での評価の偏りやずれを直すとして、チャレンジテストの学校平均点によって各学校での成績評定を補正する方式となっている。

 報道によると、大阪府教育庁では2018年度のチャレンジテストについて、公平性の観点から内申点に反映するかどうかは改めて判断するとしている。

 しかし「チャレンジテスト」の存在自体が、高校入試の事実上の長期化、大阪府全域を単位としての事実上の「究極の相対評価」、入試が「集団戦」になっていることなど、重大な問題を引き起こしている。

 さらに災害の影響が残る中で実施したことで、不公平感も高まるということになる。「チャレンジテスト」やそれに類するやり方をなくさない限り、矛盾は解決しないのではないか。