学テ「来年も最下位」の場合はボーナス返上:吉村洋文大阪市長

 吉村洋文大阪市長は8月16日の記者会見で、全国学力テストの結果が来年度・2019年度も最下位だった場合は、自身の来年夏のボーナスを返上する考えを示した。

平成30年度8月16日14:00~ 大阪市市長会見

 吉村市長は前回8月2日の記者会見で、学力テストの成績を教職員の人事評価につなげる・学力向上のために「特進中学校」を作るなどと表明し、強い批判を浴びていた。

「全国学力テストの結果を人事評価に反映する仕組み作りたい」大阪市長が見解
 吉村洋文大阪市長は8月2日の記者会見で、学力テストの結果を学校の人事評価に反映させる仕組みを作りたいという意向を表明した。  7月31日に全国学力テストの結果が公表されたことを受けたもの。大阪市では、政令市別の順位は2年連続で20都...

 吉村市長は、有識者・教職員・保護者からの批判や、教職員組合・市民団体などが市役所に対して要請をおこなう例が相次いだことに対して、ツイッターなどで自説の正当性を主張し続けている。

 そしてさらに、次の記者会見ではさらに無意味な主張である「ボーナス返上検討」を持ち出したことになる。

 そもそもテストは、到達点をきちんと把握するための目的である。順位や点数を競争することではない。

 何が課題かをきちんと分析して、弱い傾向がある部分に改善の工夫を加えていくことが必要である。それ抜きに、順位だけに固執し、また教職員の評価につなげていくことは、点数や順位を上げるための不正を呼び込むということになる。これは決して観念的な懸念ではなく、実際に過去に他の地域で発生していることでもある。

 これは、市長のボーナス返上をかけるとか、そういう問題ではない。それでは、教育現場での点数競争をあおり立てることにもつながりかねない。

 ボーナス返上がどうのというくらいなら、今すぐにでも市長を辞任した方が、被害は少ないのではないか。

(参考)
◎来年も学力テスト最下位なら、市長ボーナス返上(読売新聞 2018/8/16)