「学校でエアコン使用料かかるから使わせないと教委がお達し」デマ広まる:発信者は大阪府箕面市立中学校講師と特定

 2018年7月18日、現役教職員をほのめかす匿名のツイッターアカウントから「体育館にエアコンをつけたのに、1回2500円かかるから教育委員会から使わないようにお達しがあった」という投稿がされた。

 この投稿は、ツイッター上で5万回以上のリツイートで拡散するなど、大きな波紋を呼んでいた。

 このツイッターアカウントでは、勤務している学校のある地域は伏せていた。

アカウントは大阪府箕面市からの発信?箕面市長がデマとして否定

 一方で大阪府箕面市の関係者はツイッターでのツイート拡散を知り、「問題となっているツイートの前後の投稿内容からは、当該投稿者は箕面市立学校の教職員でほぼ間違いない」と判断した。

 2018年7月下旬、倉田哲郎箕面市長のツイッターから「ツイッターで指摘されたような事実はない」と、ツイッターで拡散されている内容はデマだとして打ち消しのツイートをおこなっていた。

 事件の「その後」が、朝日新聞2018年8月10日付(ウェブ版)『「エアコン使うな、教委通達」講師の虚偽ツイートが拡散』や、産経新聞2018年8月10日付(ウェブ版)『「電気代かかる エアコン使用しないで」嘘のツイッター5万回リツイート 中学講師』で紹介されている。

事件の「その後」:投稿者を箕面市立中学校講師と特定

 問題となった投稿は、2018年7月18日に投稿された「エアコンには1回2500円かかるから止めるようお達し」や、翌19日に投稿された「エアコン使用は認められたが料金を支払うという指示になった」などのツイート。

【追記】学校の体育館にエアコンが設置されるも『1回で2500円の電気代がかかるから使用しないでください』とのお達しが教育委員会から届く→デマであると箕面市長が否定
ご指摘を受け、箕面市長のツイートを追加いたしました。

 前後の投稿の内容から箕面市の教職員の可能性が高いと判断した箕面市教委は、匿名ツイッターでは誕生日が登録されていたことや、採用年に関する記述もあったことなど他の内容を総合的に判断し、市立中学校の男性非常勤講師(23)が書き込みをおこなった可能性が高いと絞り込んだ。

 当該講師は、市教委の事情聴取に対して書き込みを認めたという。

 「1回2500円」は体育館を外部団体に貸し出す際の1時間あたりのエアコン料金で、講師は投稿の際にこのことと取り違えたとみられる。箕面市教委はこの件は「誤解に基づく過失」と判断し、この書き込みについての処分はおこなわなかった。

 その一方で、内部資料をツイッターにアップしたことや、勤務校の生徒を中傷する書き込みがあったことといった別件の不適切行為が確認されたとして、当該講師を2018年8月10日付で戒告処分とした。

私見

 悪意をもってデマを流したものではなく、誤認による過失だとはいえども、結果的に不正確な情報が流れたのは好ましいことではない。

 また外部に公開することを想定していない内部資料をアップしたことも、好ましいことではない。

 情報の発信の仕方やデマ流布の過程など、あらゆる角度から考えさせられるものである。もっとも意見発信自体に圧力がかかるような形で萎縮させるようなことになってはならないが、発信は適切な方法でおこなっていく必要がある。