日大チアリーディング部:監督が学生部員にパワハラ・いじめ行為

 日本大学応援チアリーダー部(競技チアリーディング)で、女性監督が特定の女子学生部員にいじめ・パワハラ行為を繰り返し、被害に遭った学生が適応障害を発症していたことがわかった。

 被害学生は、運動部を統括する大学の保健体育審議会に被害を訴えたが、同審議会は対応しなかったとも指摘されている。保健体育審議会は、日大アメフト部問題で不正タックルを強要したとされる、内田正人・アメフト部前監督が事務局長を務めていた。

被害状況

 報道によると、被害状況は以下のようなものだという。

 加害者の女性監督は、同部選手だったOGでもある。2015年に監督に就任した。

 監督は2018年2月上旬、この女子部員を名指しして、「みんなこいつ(当該女子部員)が何をしたか知ってる?大雪の日に、私の大学同期の事務員に頼んで、私に電話をかけさせて練習をなくそうとした。裏で何やっていてもばれないと思った?」などと、事実ではない内容を挙げて他の部員の前でつるし上げた。

 実際は、大雪の中で、部員が部の拠点から離れた練習場所に向かおうとしていたことを目撃した事務員が、様子を心配して、監督に練習の有無を確認する電話をかけただけだったという。

 また監督はこの事件と前後して、女子部員が練習中に出身高校のジャージをはいていたとして、「お前みたいにプライドが高くて過去の栄光にすがりついているやつには、自分の罪を認めることも反省することも無理。(出身高校)から日大に来たとわかるような格好してさ。学校の恥。今すぐ脱げ。二度と履くな」と言いがかりをつけて罵倒した。

 部員がケガ手術後のリハビリを継続するという意向を示して監督に相談した際には、監督は「お前の相談には乗らない」「ずる賢いバカは嫌い」「チアはもうできるんじゃないの。できないという証拠を出せ」などと罵倒した。

 これらのパワハラによって被害部員は精神的に追い詰められ、大学に通うことができなくなったという。適応障害と診断された。

極めて悪質

 日大では、5月に発覚したアメフト部の不正タックル強要問題に続いて、運動部での指導者のパワハラ行為が表面化したことになる。

 チアリーディング部の問題にしても、相当悪質なパワハラ・指導者のいじめ行為が続いていたということになる。決して許されることではない。

 大学側はマスコミ取材に対して、パワハラについて「指摘された事象が事実かどうかについても答えられない」とする回答を寄せているという。また監督はそのまま指導を続けているともされている。

 当該監督のしたことは極めて悪質であり、またそれをかばっているような大学側の態度もおかしいのではないか。

 しかも日大ではアメフト部の問題で、運動部や大学経営陣のパワハラ体質が批判されている中で、新たなパワハラ事件が発覚したということにもなる。学生への人権問題でもあり、抜本的な対応が必要ではないか。

(参考)
◎日大 チアリーディング監督がパワハラ 保体審が対応せず(毎日新聞 2018/8/9)
◎日大チアパワハラ 公開処刑「ずる賢いばか」など暴言次々(毎日新聞 2018/8/9)