「山海留学」で里親から「体罰」・虐待 被害者が提訴:鹿児島・屋久島町

 鹿児島県屋久島町立小中学校が実施している「山海留学」で、関西からの児童が里親から暴力・「体罰」を受けてPTSDになったなどとして、屋久島町と里親を相手取り、約240万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴していたことがわかった。

事件概要

 報道によると、事件の概要は、おおよそ以下の通りのようである。

 関西地方出身の児童は2017年4月より、「山海留学」制度で屋久島町立小学校に通学し、町内の里親宅に寄宿していた。

 しかし里親の男性は児童に対して、「生活態度が悪い」などとして、日常的に竹刀で叩いたり拳で殴るなどの暴力を繰り返した。

 児童は保護者に助けを求めた。保護者が来島して事情を聴くと、里親は「子どもはたたくことも大事」「痛みで覚えさせないといけない」と答えたという。

 児童はその後自宅に戻り、PTSDと診断された。

 里親は裁判でも「体罰」の事実そのものは認めたうえで、正当な行為だったと主張しているという。

 保護者側は、屋久島町教委に「体罰」・暴力を訴えても改善されなかった、募集や広報・運営費補助などをしている町が実質的な実施主体で責任があるとして、屋久島町も提訴対象に加えている。町側は、事業の主体は各学校と校区地域で作る「実施委員会」で町は当事者ではないと主張し、争う姿勢を示している。

あまりにもひどいのではないか

 里親の態度は全くの問題外である。暴力・「体罰」を加えながら、何も悪いことはしていない、正当な行為だと扱っているのは、許しがたいことである。

 また屋久島町の対応もおかしいのではないか。暴力・虐待に対する認識不足もおかしい。また町として事実上の実施主体となりながらも、トラブルが起きても当事者ではないという対応もおかしい。

(参考)
◎「児童を竹刀で殴打」屋久島の山海留学、町と里親を提訴(朝日新聞 2018/7/29)