北九州市私立高校生徒自殺:「いじめと自殺との因果関係認めず」

 北九州市の私立高校2年だった女子生徒が2017年4月に自殺した問題で、学校から委嘱された第三者委員会は6月28日に調査結果を公表した。

 生徒へのいじめ3件を認定した一方、自殺との因果関係は認められないとした。

事件の経過

 生徒は2017年4月17日、登校途中に学校近くの道路で、ガードレールで首を吊って自殺した。

 遺書は見つかっていない。その一方で、生徒が自殺直前に別の女子生徒とトラブルになり、「LINE」に「私に何かあったらあんたたちのせい」と書き込んでいたという。

 第三者委員会は、遺族・同級生への面談、同級生を対象としたアンケート、女子生徒が書き込んだ「LINE」の通信内容分析などの調査をおこなっていた。

 それらの結果、「一緒に昼食を食べなかった」「グループでの写真撮影から一人だけ仲間はずれにされた」など、別の女子生徒4人の行為3件をいじめと認定した。

 一方で自殺との因果関係については、「いじめが自殺を生じさせた高度な蓋然性までは認められない」として否定した。

 学校側は「調査内容は真摯に受け止める」とした。また生徒の遺族は、調査は受け入れられないとして、福岡県に再調査を求める意向を示した。

再調査も検討すべき案件ではないか

 いじめは認定されたが、自殺との因果関係は認められないとするのなら、自殺の原因は何だったのかということにもなる。いじめ以外に自殺に導くような要因が他にあったのではないかと印象づけることにもなってしまいかねない。

 さらなる再調査が必要な案件ではないか。

(参考)
◎生徒自殺、いじめ原因否定 高校の第三者委、北九州市(共同通信 2018/6/28)
◎第三者委、いじめ認定 高2自殺との因果関係は否定(朝日新聞 2018/6/28)
◎北九州・高2自殺 いじめとの関係否定 第三者委(毎日新聞 2018/6/29)