高槻市立小学校ブロック塀倒壊:2015年に学校側が危険性指摘

 大阪府高槻市立寿栄小学校のブロック塀が地震で倒壊して敷地外の通学路に落下し、通学路を通って登校中の同校児童が下敷きになって死亡した事故で、高槻市教育委員会は6月21日、2015年に学校側から塀の危険性を指摘されていたことを明らかにした。

危険性を指摘された経過

2015年度に同小学校に着任した現校長は同年秋、防災に詳しい外部の専門家の助言と協力を得て、校区内の危険箇所をチェックした。その際に、地震で倒壊することになったブロック塀について「危ないかもしれない」と専門家が指摘した。

事故現場のブロック塀

事故現場のブロック塀(googleストリートビューより、2017年4月)。緑色の路側帯部分に落下した。学校側は児童に対して、緑色の部分を通行するよう指示していた。道路反対側は用水路。

 校長は高槻市教委に対して、3年に1度の定期点検とは別に、早急に点検・検査をするよう要請した。市立学校施設の整備を担当する高槻市教委学務課職員が2016年2月に打音検査で点検をおこなったが、問題なしと判断した。校長は市教委の検査結果を受けて「不安や懸念の思いが消えた。それ以後は大丈夫だという認識に変わった」と感じたという。高槻市教委は、当時の点検内容の詳細については「確認中」としている。

 また高槻市は3年ごとに専門業者に依頼しての定期点検を実施しているが、直近の2017年1月の定期点検の結果について市教委は「業者の記憶が曖昧で、当時の安全状況を確認している」とした。

事故は防げたかもしれない

 学校側の指摘に対して、建築物の構造などについては高度な専門知識を持つ立場からのチェックが効かなかったことにもなる。

 学校側から疑念が出た時点で、また定期検査でもきちんとチェックできていれば、事故を防げたのではないか。当時の判断内容について、詳細な検証が求められている。

(参考)
◎高槻市教委 倒壊の塀、学校側が3年前に「危険性」指摘(毎日新聞 2018/6/21)
◎【大阪北部地震】女児犠牲の塀、市教委が2年前に「安全」 小学校が危険性を報告も(産経新聞 2018/6/22)