富山県立高校4校で「頭髪の色」届出制導入:中日新聞調査

 富山県立高校4校で、生まれつきの髪の毛の色を学校に届けるよう生徒に求めていたことが、中日新聞社の取材で判明した。

富山県立高校での「届け出」の実態

 『中日新聞』2018年6月3日付『特報とやま 地毛証明 必要ですか 県内4高校 提出要求』によると、富山県立高校38校(全日制)のうち、魚津工業(魚津市)、富山北部(富山市)、水橋(富山市)、石動(小矢部市)の4校で、地毛に関する届け出を生徒に求めていた。

 学校側は「誤った生徒指導がされないため」としている。

そもそも「届け出」自体に問題

 「誤った生徒指導」というのならば、それは何を指すのか。

 学校側のいう「誤った生徒指導」とは、生まれつき黒色ではない生徒に対して黒く染めることを強要するということであろう。もちろん、それも重大な人権問題であり、そういう誤りを未然に防ぐ必要はある。

 しかし、この認識にとどまっているのならば、不十分でもある。

 それ以前の根本的なところからの話として、「生徒の髪の毛の色を指導すること自体について」という点から問われるべきものではないか。

 黒でなければならないという先入観を押しつけることにより、生まれつき髪の毛の色が黒ではない生徒に対して、余計な不安感を与えたり、余計な証明書を出させたりする、それもまた人権問題ではないかといえる。