神戸市垂水区中3自殺:市教委担当者と当時の校長が意図的に聴き取りメモ隠蔽

 神戸市垂水区で2016年10月、市立中学校3年だった女子生徒が自殺した問題に関連して、神戸市教育委員会から委託を受けて調査していた弁護士は6月3日、市教委担当者が当時の校長に対し、同級生から聞き取った内容のメモが存在しているにもかかわらず、メモの隠蔽を指示したとする調査結果を公表した。

事件の経過

 この事案では、生徒の自殺直後に学校側が同級生に対して聴き取りをおこない、学校側が内容記録をメモとして保管していた。

 しかし遺族からの問い合わせに対し、「メモは破棄した。存在しない」と発表していた。第三者委員会の調査結果でも「メモは存在しない」とまとめられた。しかし事件後に着任した現校長が「メモは学校に保管している」と連絡し、当時の校長らがメモを隠蔽していたのではないかという疑惑が浮上していた。

神戸市垂水区中3自殺、「破棄した」同級生への聴き取りメモは実際には保管されていた
 神戸市垂水区の市立中学校3年だった女子生徒が2016年に自殺し、いじめが背景にあったのではないかと指摘されている問題。  この問題に関連して、学校側が同級生に聴き取りをおこなったメモがあったにもかかわらず、遺族からの問い合わせに対し...

 この件について、調査がおこなわれていた。

 市教委担当者が隠蔽を指示した経緯について、「メモの存在が明らかになると、遺族から情報開示請求が出される可能性があり、事務処理が煩雑になると考えた」「やり過ごしたいと考えていた」などと指摘している。

このような対応は誤り、隠蔽ではないか

 このような対応は、いじめ事案にまともに向き合っていないと厳しく批判されるべき、不適切な対応である。極端に言えば、学校としてもいじめに加勢して二次被害を与えているといわれてもやむを得ないほど、ひどい対応となっている。

 このような対応によって、事実が闇に葬り去られようとしたこと、また被害者遺族に二次被害を与えるような形になったこと、決して許されることではない。

(参考)
◎神戸・中3自殺 「事務処理が煩雑になる」市教委が聴取メモ隠蔽を指示(神戸新聞 2018/6/3)