神戸市垂水区中3自殺、「破棄した」同級生への聴き取りメモは実際には保管されていた

 神戸市垂水区の市立中学校3年だった女子生徒が2016年に自殺し、いじめが背景にあったのではないかと指摘されている問題。

 この問題に関連して、学校側が同級生に聴き取りをおこなったメモがあったにもかかわらず、遺族からの問い合わせに対して、聴き取り内容は「記録として残していない」と回答していたことが、5月31日までに判明した。

経過

 神戸新聞2018年6月1日付『神戸・中3自殺 聴取メモ、学校側が隠蔽か 遺族に「ない」』によると、経過は以下の通りだということ。

 生徒は2016年10月に自殺した。自殺から数日後、学校側はこの生徒と仲の良かった生徒6人に対して聴き取りをおこない、内容をメモとして記録していた。

 メモには、自殺した生徒が別の生徒から悪口を言われていたことや、生徒間の関係などが記載され、「いじめ」という記述もあったという。メモは学校が保管し、複数の教職員や神戸市教委担当者にコピーが配付された。

 生徒の保護者が2017年2月、「学校側の調査資料では、聴き取りの内容が反映されていない」として神戸市教委に問い合わせた。その後当時の校長から「記録として残していない」とする回答があった。

 2017年8月の第三者委員会の報告書では、メモは「破棄された」と記述されていた。その記述に気づいた現校長が「メモは学校に保管されている」と市教委に連絡したが、市教委はその後約8ヶ月にわたって放置していた。

 神戸市教委は、メモが隠蔽された経過について、弁護士に委託して調査をおこなっているという。

隠蔽工作が疑われる

 報道内容を前提にすると、聴き取りメモを保管していたことについて、前校長や神戸市教委が隠蔽をおこなっていたということになる。しかも現校長が誤りに気づいて連絡しても放置していたということにもなる。

 これは意図的な行為と疑われてもやむを得ないのではないか。