教室の室温基準「28度以下」に改正:文部科学省

 文部科学省は2018年度より「学校環境衛生基準」を改正し、教室の室温について、望ましい室温は「17度以上28度以下」へと基準を変更した。

教室の室温基準の見直し

 学校環境衛生基準は1964年に制定された。従来は教室の望ましい室温について「10度以上30度以下」としていたが、制定以降初めて変更されたことになる。

 しかし従来の基準では、夏など室温が上がりすぎた時には勉学に集中できないなどの指摘が出ていた。また基準を理由に、室温が30度以上にならないとエアコンを使用しない学校があるなどの実態も寄せられていた。

 今回の改正は、労働安全衛生法に基づく事務所衛生基準規則(厚生労働省令)での、オフィス等空調設備がある場所での室温基準に合わせたことにもなる。

 「暑さ、寒さに耐えることを学ぶのも教育」という見解もあるが、近年の状況はその条件を大きく逸脱し、特に夏場では熱中症などの健康被害にもつながりかねないものとなっている。

 体調を崩しては元も子もない。また、体調を崩すまでに至らなくても、暑さで勉学の集中力が落ちるのも非効率である。

 さらには教師にとっては、労働条件の問題にも関わってくる。

 今回の室温基準見直しは、妥当ではないかといえる。

(参考)
◎教室冷房「28度以下」に…「30度」から変更(読売新聞 2018/5/27)